台湾を拠点に実施された研究の成果が、新たに始まる日本の主要な医療機関との共同研究により検証される予定であり、3D病理学が従来の検体採取技術と比較して、集団および医療体制を超えてより高い感度を有することが評価される見通し。
新竹、2025年3月31日 /PRNewswire/ -- 台湾を拠点とする病理学分野の先端スタートアップ企業であるJelloX Biotech Incは本日、台北医学大学附属病院(TMUH)と共同で実施した最新の臨床試験の結果を発表しました。大腸がんの診断および治療に焦点を当てた同研究では、従来の2D検査法で評価された大腸内視鏡検体に対し、JelloXの3D病理検査法を適用し、病理診断において有意な差異が明らかとなり、主に症例がより高リスクのカテゴリへ再分類されたことによるものでした。
米国国立がん研究所によると、大腸がんは最も一般的ながんの一つとされています。しかし、生検による診断は、非侵襲的手法に比べて最も正確な方法として広く認識されている一方で、不適切な検体採取や検査の可能性といった精度面での課題が依然として存在しています。
JelloXのCEOである林彥穎博士は、以下のように述べました。「蓄積されつつある実証データに裏付けられ、がん診療における3D病理学の導入に向けた根拠が着実に強まっています。3D技術の高い感度により、より精緻な診断が可能となり、適切な患者に、適切な薬を、適切なタイミングで提供することができるようになり、最終的には、治療効果の向上と生活の質の改善につながります。」
TMUHとの共同研究による新たな知見
同臨床試験では、約160症例を対象に、同一の大腸ポリープ検体に対して従来の2D病理診断とJelloXの3D病理診断を比較評価しました。その結果、両手法の間には高い不一致率が示されました。特に注目すべきは、これらの不一致の多くが、従来の手法で当初は低リスクと分類されていた症例が、3D解析によってより高リスクのカテゴリーに再分類されたケースであったことです。この結果は、従来の手法では組織検体の2D画像から得られる情報が限られているため、大腸ポリープの悪性化リスクを過小評価する可能性があることを示唆しています。
JelloXの3D病理技術の高精度性は、患者に対してより効果的な治療と質の高い医療の提供をもたらす可能性を示しています。これは特に大腸がんにおいて重要です。その理由は、大腸がんは初期段階では自覚症状がほとんどなく、進行してから発見されることが多いためであり、早期発見によって治癒率が大幅に向上するためです。
JelloXは、TMUHおよび台北の理真クリニック病理検査室と提携し、この革新的な技術を台湾全土の主要な健康診断センターで提供できるよう取り組んでいます。
日本および米国における国際的なパートナーシップの促進
日本において、JelloXの3D病理技術は、創薬、バイオマーカー研究、精密医療の分野における進展を促進しています。同社は、日本の国立がん研究センター(先端医療開発センター(EPOC)/国立がん研究センター東病院)と連携し、日本人の大腸がんおよび食道がん患者を対象とした研究を進めています。同研究が完了すれば、異なる集団および医療体制においても、3D病理検査法の高い感度が示される可能性があります。
この共同研究では、術前化学療法(NAC)を受ける食道がん患者の腫瘍微小環境に対する3D解析に焦点を当てており、創薬および化学療法の有効性予測モデルの構築において有望な知見が得られることが期待されています。日本での規制承認申請に向けた準備を本格化させる中、JelloXは、検体処理および診断の地域サービス拠点として、東京に中央研究所を設立する計画も進めています。
米国では、JelloXは2024年に主要な研究機関との提携を開始し、将来的な商業展開に向けた基盤構築の一環として、アリゾナ州に中央研究所を設立する準備を進めています。
詳細情報やパートナーシップに関するご相談は、JelloX(sales@jellox.com)までお問い合わせください。
JelloX Biotech株式会社について
台湾の新竹に拠点を置くJelloX Biotech株式会社は、3Dデジタル画像とAI技術を通じてがん病理学の進歩に注力するスタートアップ企業です。
詳細はhttps://jellox.com/en/home/をご覧ください
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SOURCE JelloX Biotech Inc.